一般診療

膠原病リウマチ科
膠原病は、一つの病気を指すわけではありません。全身の皮膚や血管、内臓組織、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称です。本来、外敵から自分の身体を守るはずの免疫が、自分自身を攻撃してしまう「自己免疫疾患」と考えられています。
膠原病の治療
自己免疫疾患ということがわかっているので、身体を守る力(=免疫)を抑えるお薬を使った治療をします。自分を攻撃する力も弱まりますが、守る力も弱まってしまうため、さまざまな副作用に気をつけなければなりません。
そのバランスを取るのが、膠原病を治療する際に、いちばん大切なことです。
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ステロイド剤
ステロイド剤は、膠原病の治療薬の中で最も効果がある薬とされ、炎症を鎮める効果や免疫を抑制する効果があります。
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免疫抑制剤
免疫抑制剤は、その名の通り、免疫を抑える薬です。異常になった免疫による症状を出現しにくくします。免疫が弱まるので、感染症が起こりやすくなります。
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生物学的製剤
病気の中心となる分子をターゲットとした蛋白製剤。分子量が大きいため注射での投与となります。
主な当院使用薬剤は、レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、ケブザラ、オレンシア、シムジア、ベンリスタ、コセンティクス、トルツ、ヌーカラ他 -
JAK阻害剤
炎症細胞内のシグナル伝達に関与するヤヌスキナーゼという酵素を阻害することで病気の中心となる炎症を抑える薬。
主な当院使用薬はゼルヤンツ、オルミエント、リンヴォック他
他科連携/病診連携
膠原病は、病気そのものの特徴や治療の副作用として、さまざまな症状が現れます。
そのため必要に応じて、内分泌内科、整形外科、皮膚科、歯科、眼科などと適宜連携を取りながら、治療にあたります。
副作用例:
- 糖尿病、高血圧、脂質異常症
- 間質性肺炎
- 骨粗鬆症
- 皮膚炎や皮疹
- 歯周炎、口内炎
- 眼圧異常、白内障
- 胃腸障害(下痢、便秘、吐き気)
- 感染症
院長は、毎週木曜は豊川市民病院のリウマチ科に非常勤勤務しております。
病院との連携や専門的な検査・治療が必要なときは、病院での治療も可能ですのでご安心ください。